【ADSLの速度が出ません!よく接続が切れます!~NTT局舎からの距離とノイズの関係~】

1.ADSLとは?

ADSLとは、一般のアナログ電話回線を利用するインターネット接続方法のひとつです。

NTTの固定電話など既存のアナログ電話回線をそのまま利用してブロードバンド接続ができるというメリットがありますが、それを実現するための「大きな壁」があります。

実はこの「大きな壁」が、今回取り上げている内容と大きな関わりがあります。

 

2.ADSLの仕組み

ADSLの「大きな壁」を説明する前に、ADSLの仕組みを説明したいかと思います。

そもそもインターネットでは文字や画像のデータなどを「デジタル」と呼ぼれる形式でやりとりしています。

手っ取り早く言いますと「電源ON、OFFの組み合わせ」といえますので、コンピュータの世界では0と1の2進数を使うというのはこれらに由来する部分があります。

一方のアナログ電話回線は「アナログ」と呼ばれる形式でやりとりをしています。

こちらは手っ取り早く言いますと「音」といえますので、まさに糸電話がいい例だと思われます。

これらを踏まえてADSLの仕組みですが、インターネットに接続するまでに「お客様のパソコン<->ADSLモデム<->アナログ電話回線<->NTT局舎<->ADSL集約装置<->インターネット網」との大きな流れがあります。

このうち「お客様のパソコン<->ADSLモデム」間と「NTT局舎<->ADSL集約装置<->インターネット網」間は「デジタル」形式でデータのやりとりを行なっていますが、「ADSLモデム<->アナログ電話回線<->NTT局舎」間は「アナログ」形式でデータのやりとりを行なっています。

 そのため、ADSLモデムは「デジタル<->アナログ」のデータ変換装置といえます。

 

3.ADSLの「大きな壁」

上記で説明したとおり「デジタル<->アナログ」を変換してやりとりしているのがADSLと言えますが、この「デジタル<->アナログ」を変換する上で大きな壁となるのが「ノイズ」です。

ノイズは簡単に言うと「雑音」のことで、特に「ADSLモデム<->アナログ電話回線<->NTT局舎」間の「アナログ」形式でやりとりしている部分でノイズの影響を受けやすくなります。

これは、データを無理矢理「音」に変換している性質上どうしても発生してしまう仕様となります。

さきほどの糸電話もそうですが、糸が長くなれば長くなるほど声は届きにくくなりますし、糸の途中に障害物があっても声が届きにくくなります。

このように、ADSLとはノイズに大きく左右される接続方法と言えます。

 

4.NTT局舎からの距離と速度の関係

ノイズの影響を受けやすい一番の原因として、NTT局舎からのご利用環境までの距離(=アナログ電話回線の長さ)があります。

ADSLも糸電話のように、NTT局舎から距離が長くなればなるほどだんだんと速度がでなくなってその分ノイズの影響も受けやすくなります。

NTTではこれを「伝送損失」という単位で示しており、伝送損失の値によってどのくらい速度が変わるのかの目安資料を公開しております。

NTT西日本 フレッツADSL参考情報

また、固定電話番号があるアナログ電話回線をご利用されている場合は、実際のNTT局舎からの距離と伝送損失を調べることができます。

NTT西日本 線路情報開示システム

実際に上記サイトで弊社コアラの天神事務所の調べた結果ですが、NTT局舎からの距離(線路距離長)は「830m」で、伝送損失は「15db」となりました。

その結果をフレッツADSL参考情報と照らしあわせた場合に、仮にフレッツADSLモアスペシャル(下り最大47Mpbs)に契約したとして、実際は下り20Mbpsぐらいの速度になると推測することができます。

あわせて、伝送損失値毎の速度統計情報も公開されておりますのでこちらもご確認頂ければと思います。

フレッツ公式サイト 伝送損失0~10dbの場合

フレッツ公式サイト 伝送損失11~20dbの場合

フレッツ公式サイト 伝送損失21~30dbの場合

フレッツ公式サイト 伝送損失31~40dbの場合

フレッツ公式サイト 伝送損失41~50dbの場合

フレッツ公式サイト 伝送損失51db以上の場合

※NTT東日本のサイトでありますが、伝送損失と速度の関係に大きな違いはありません

 

5.距離は近いのに接続が不安定です  

一方、NTT局舎から距離は近いのに接続が不安定になるケースもあります。

この場合もやはり「ノイズ」が影響しているとほぼ考えられるのですが、距離による減衰ではなく外的要因が悪さをしていることが考えられ、以下のものが主な要因としてあげられます。

(1)ADSLモデムの近くに冷蔵庫や洗濯機、電子レンジ、テレビなどの電化製品が置いてある。もしくは、それらの電化製品と同じ電源コンセントに接続している。

(2)ADSLモデムの近くにコードレスフォンが置いてある。

(3)近くで道路工事や建物内で工事が行われている。

いずれの場合でも、機器が動作している時や工事が行われている時間帯に不安定になるケースが多くあります。

もし、時間帯や曜日によって不安定になる法則があるようでしたら、上記該当しないか確認してみるのも解決への糸口となります。

 

6.ある日突然接続が不安定になりました

昨日までは切断されることなく普通に使えていたのに、ある日突然接続が不安定になったという場合も当然あります。

この場合も「ノイズ」も影響している可能性がありますので、以下の点に心当たりがないかあわせてご確認ください。

(1)近くで落雷が発生した。また、落雷により停電が発生した。

(2)大雨が降った後から急に不安定になった。もしくは雨の日は不安定になる。

(3)建物内で工事を行なってから急に不安定になった。

それぞれのケースについてですが、

・(1)の場合ですが、落雷によりモデムの故障している可能性がありますので、コアラADSLご利用の場合は弊社に、フレッツADSLご利用の場合は直接NTTへモデム交換のご相談ください。

・(2)の場合ですが、保安器が故障している可能性があります。特に電話中に雑音が入って音声が聞き取りづらいなどが発生する場合は、このケースであることが比較的多いです。ただ、保安器の交換や調査は有償となる場合がありますので、一旦NTTへご確認ください。

・(3)の場合は、マンションや共用ビルなど建物内の他のテナントや住人の方が、光回線やISDN回線を引かれた場合に不安定になる可能性があります。実際の回線引き込み状況については、建物の管理組合様やオーナー様へご確認頂ければと思います。

 

7.ノイズの影響を少しでも減らす工夫

上記でも何点か上げておりますが、以下の点を再度ご確認ください。

(1)ADSLモデムの近くから冷蔵庫や洗濯機、電子レンジ、テレビ、コードレスフォンなどの電化製品を離す。可能であれば、コンセントも単体でとる。

(2)ADSLモデムと電話モジュラージャックまでの電話線の距離をできるだけ短くする。この距離が長いとノイズの影響を受けやすくなります。

 

6.さいごに

以上のように、できるだけノイズを減らす方法はありますが、根本的な解決ができない場合もあります。

その場合は、フレッツ光回線の対応エリアであればフレッツ光をご検討いただくのもひとつの解決方法となります。

弊社もフレッツ光対応プロバイダとなっておりますので、この機会にご検討頂ければと思います。

 ・フレッツ光ネクスト/プレミアムについては、こちら

 ・Bフレッツについては、こちら